発症されて約２発症されて約２年、ゲイトソリューションという装具と杖を使用しなければ歩けず、もっとよくなりたいとのご希望で利用を開始されました。ご利用当初は感覚障害や麻痺の残存によって手足の機能が低下しており、恐怖心も強く、歩くスピードもゆっくりでした。「これ (装具 )を外したい」とのご希望がありましたのでまずは足の機能の状態を見て、装具は不要であることを確認したのちに装具を外すことを提案しました。



 
鍼灸では、主にふくらはぎの硬さに対しての鍼を行いました。つま先上げの動作で硬い筋肉を確認しながら鍼をさします。今ではつま先がしっかり上がるため、踵からついて歩くことが可能になりました。その他にも、後遺症により耳が詰まっているような違和感がありましたが、首のコリをとることで日中は耳の違和感がない状態までに改善しました。


 
トレーニングでは、下肢と大殿筋の筋力アップをメインに行いました。歩行時の推進力をアップさせるには大殿筋の筋力強化が必要ですので、ベッドに仰向けに寝た状態で膝を曲げお尻を上げる「ヒップリフト」の難易度を上げ、片足で挑戦していただきました。初めはなかなか安定しませんでしたが次第にキープ出来るようになりました。また splitRで普段のよりも少し早い速度で歩くことで、徐々に歩行速度が上がっていきました。



そしてご利用から 2ヶ月。装具は着けず、杖のみで日常生活を送ることができるようになられました。スピードも徐々に速くなられ、「擦る音がきこえなくなった！」と喜ばれていました。歩行状態も安定し、ぶん回し歩行や足首の内反はほとんどなく、トレーニングの成果もあり利用当初は 5m歩行 6.53秒だったのが 3.49秒までタイムを縮めることができました。
 
そして、発症されて以来２年行っていなかったデパートへ行ってみたいとのご要望がありましたのでスタッフも同行し、チャレンジしました！

 
行き帰りにバスを利用しましたが、不安がられていた段差昇降や料金のお支払いもばっちりでした。念のため後ろについていたスタッフもびっくりです！
 

 
デパートで買い物をするという目標を達成され、「次はマラソンに挑戦してみたい。走れるようになりたい！」と抱負を口にされました。